健康情報局
2025年12月19日更新
食あたりとは、「食物の毒に中(あた)る」ということで、医学的には食中毒といいます。
細菌やウイルス、寄生虫などが付着した飲食物を摂取することで突然の下痢やはき下し(嘔吐と下痢)などの症状を引き起こし、ときには重症化することもあります。
食あたり(食中毒)にはさまざまな原因があります。代表的なのは、サルモネラや腸炎ビブリオ、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌といった細菌によるものです。ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスも、食中毒の原因となります。さらに、加熱や冷凍が不十分な魚介類を食べることなどで、寄生虫に感染することもあります。このほか、自然毒(フグ毒やキノコ毒など)や農薬などの化学物質による食中毒が発生することもあります。
食あたりの症状は、原因物質によって異なります。食中毒患者数が最も多い細菌やウイルスの場合、一般的には急な下痢、吐き気や嘔吐などがあらわれます。これらの症状は、摂取してから数時間から数日続くことが多く、体力の低下や脱水症状を引き起こすこともあります。
食あたり(食中毒)が疑われるときは、まずは下痢便に血が混ざっていないか、高い熱が出ていないか、ひどい腹痛がないかなど、症状をよく確認しましょう。
ラッパのマークの正露丸シリーズは、主成分である木(もく)クレオソートのはたらきによって腸の運動を正常に整え、腸内の過剰な水分量を調整することで、食あたり(食中毒)によるつらい症状や下痢などを改善します。正露丸・セイロガン糖衣A・正露丸クイックCを服用した際は、下痢による脱水症状を防ぐために、十分な水分補給を心がけてください。ただし、嘔吐の場合、発熱を伴う下痢、血便の場合、または服用しても症状が改善しない場合には、早めに医療機関を受診するようにしてください。