健康情報局
便秘の原因は、生活習慣に起因していることが多いので、生活習慣の改善が重要です。 次の5項目に留意して、徐々に生活スタイルを改善していきましょう。
便秘薬には、服用する下剤と直接直腸に注入する浣腸があります。下剤には、色々な作用のものがあります。
塩類が腸内の浸透圧を高めることで、腸管内に水分が移動し貯留します。腸管内の内容物の容量が増えることで腸管が刺激され、ぜん動運動が高まります。十分な水分と一緒に服用することが、効果を高めます。酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどがあります。
腸管内で水分を吸収して膨らみ、内容物を軟らかくします。また、内容物の容量が増えることで腸管が刺激され、ぜん動運動が高まります。カルボキシメチルセルロース、プランタゴオバタなどがあります。
小腸や大腸を直接刺激することにより、腸の運動を高めて作用を現します。小腸を刺激するものとしてヒマシ油、大腸を刺激するものとして、ビサコジルやスイッチOTCのピコスルファートナトリウム、生薬のセンナ、ダイオウ、アロエ、があります。これらには、連用した場合に習慣性を有するものがあるので、長期連用には注意が必要です。
便秘のときは、腸内の悪玉菌が優位な状態となり、腐敗物質を産生して肌荒れや肩こりの原因になります。乳酸菌、ビフィズス菌などの整腸剤は、腸内の悪玉菌の増殖を抑え善玉菌を優位にします。また、乳酸菌が産生する乳酸や酢酸は、腸管を刺激してぜん動運動を高める作用があります。
直腸内に直接注入して、直腸を刺激して排便を促します。長期連用すると、効果が減弱する可能性があるので、直腸性便秘などに一時的に使用することがよいでしょう。