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健康情報局
ノロウイルスに感染すると、激しい下痢や嘔吐などを症状とする感染性胃腸炎を引き起こします。
1968年にアメリカ オハイオ州 ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者の糞便から初めて見つかり、発見された土地の名前にちなんで「ノーウォークウイルス」と呼ばれていました。1970年代に入り、電子顕微鏡の発達により形態が明らかになり、その形から「小型球形ウイルス」と呼ばれるようになりました。その後2002年に「ノロウイルス」と命名されて今日に至っています。
ノロウイルスは直径約3万分の1mmの小型のウイルスです。アルコール等の消毒薬には効きにくく、感染力が強いので、十分な衛生管理が必要なウイルスの1つです。
ノロウイルス感染は、例年11月頃から増加し始め、12月-1月の冬季にピークとなり、 2月-4月にかけて緩やかに減少します。
2016年12月には、全国の定点あたり患者報告数が警報基準値の20人を超え、大流行となった2006年以来10年ぶりの大流行となりました。
ノロウイルス感染症はシーズンごとに流行する遺伝子型が異なり、発生状況も異なります。
全国の食中毒発生報告では、細菌による食中毒の発生件数は約40%、ノロウイルスによる食中毒の発生件数は約32%で、細菌性の食中毒の方が多く発生しています。一方、患者数では、全患者数のうちノロウイルスによるものは約60%で、細菌による患者数(約30%)の2倍となっています。
ノロウイルスによる感染は、感染すると集団発生する可能性が高いことがわかります。
感染症の詳細情報について詳しく知りたい方は、「感染症ラボ」をご覧ください。