おなかに「ハリ」を感じる時、
おなかの中はどうなっているのでしょう?
おなかには、口から飲み込まれるガスと、腸内で発生するガスの2種類のガスがあります。それらは、血液中に吸収されたり、げっぷやおならとして排出されていきます。通常、おなかの中に入る(おなかの中で発生する)ガスと、排出されるガスの量はバランスがとれています。このバランスが正常な時、おなかの中には、通常約200mL(コップ1杯程度)のガスが存在します。
おなかには、口から飲み込まれる空気、胃液が膵液(すいえき)により中和されるときに発生するガス、腸内細菌が発生するガスがあります。
おなかに入った(発生した)ガスは、そのほとんどが血液中に吸収されて肺を通って呼吸のときに排出されます。げっぷやおならとして排出されるのは、おなかに入ったガスのわずか10%に満たない量です。
通常、おなかのガスの発生と排出のバランスは保たれた状態ですが、このバランスが崩れると、おなかのガスの量が増えて「おなかが張る」「おなかがゴロゴロ鳴る」「おなかが張って苦しい」といった『腹部膨満感』につながります。
おなかにガスがたまる原因は、大きく分けて2つ。
おなかに入る(発生する)ガスが多すぎる場合と
おなかから排出されるガスが少なくなった場合です。