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有効性2.
大腸の蠕動運動亢進に対する正常化作用

消化管では、食道から直腸までの消化管壁の平滑筋のリズミカルな収縮運動(蠕動運動)により、摂取した内容物が消化、吸収されながら口側から肛門側に移動します。そして、腸管蠕動運動は腸管内在神経系(enteric nervous system, ENS)と外来からの自律神経の二重支配を受けています。
ENSには筋層間神経叢(アウエルバッハ神経叢, Auerbach plexus)と粘膜下神経叢(マイスナー神経叢, myenteric plexus)があり、筋層間神経叢が蠕動運動を調節しています。腸内を内容物が通過すると、腸粘膜が刺激を受け内在性感覚ニューロンが活性化し蠕動運動がおこります。外来からの自律神経支配として、副交感神経が蠕動運動を亢進し、交感神経は抑制しています。
何らかの原因(例えば心理ストレス)により神経伝達物質が過剰に分泌されたときや腸粘膜を刺激する物質(例えば不飽和脂肪酸など)が消化管内で増加したときに、蠕動運動の過剰な亢進がおこり、その結果下痢が起こります。このような場合には、亢進した蠕動運動を抑制することは有効な治療手段といえます。
しかし、消化管運動をむやみに止めることは、腸管内に滞留している有害物資の体外への排出を妨げ病状を悪化させる可能性があります。
木クレオソートには、正常な蠕動運動を抑制することなく、過剰に亢進した大腸の蠕動運動を正常な状態に戻す作用があることが分かってきました。過剰になった大腸運動を正常化することで下痢の改善、腹部の症状を改善するのです。

木クレオソートの小腸蠕動運動及び大腸蠕動運動に対する作用

正常時の小腸蠕動運動に対する木クレオソートの効果を評価するために、チャコールミール(炭粉懸濁液)をラットに経口投与して、小腸内のチャコールミールの移動距離を測定しました。この結果、臨床用量の木クレオソートを経口投与したときと水を経口投与したときの小腸蠕動運動に明らかな差はありませんでした。
次に、正常時の大腸蠕動運動に対する木クレオソートの効果を評価するために、マノメトリー(大腸内圧測定)カテーテルを使って大腸の蠕動運動を観察しました。正常時の状態である無拘束意識下ラットに、木クレオソートを臨床用量相当量の5倍量投与したとしても、正常時の大腸蠕動運動に影響は及ぼしませんでした。
このことから、木クレオソートは正常時の小腸運動および大腸運動を抑制しないことが分かりました。

蠕動運動に対する木クレオソートの作用

蠕動運動に対する木クレオソートの作用

木クレオソートのガラスビーズ挿入刺激による大腸蠕動運動亢進に対する抑制効果

ガラスビーズ(直径3 mmのガラス球)を肛門より大腸内に挿入すると、ガラスビーズの挿入刺激により大腸蠕動運動が亢進しガラスビーズがある一定の時間で体外に排出されます。木クレオソートを経口投与したマウスでは、このガラスビーズ排出時間を有意に延長しました。一方、オピオイド受容体に作用して消化管運動抑制作用のある塩酸ロペラミドは、このガラスビーズ排出時間を延長しませんでした。
この試験の結果から、木クレオソートは特定の刺激により誘発された大腸運動亢進を抑制することが明らかになりました。

木クレオソートのガラスビーズ挿入刺激誘発の大腸運動亢進に対する効果

木クレオソートのガラスビーズ挿入刺激誘発の大腸運動亢進に対する効果
 

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