健康情報局
下痢止め薬には、その作用メカニズムによって様々なタイプがあります。原因と症状を手がかりに、下痢止め薬を選んで服用しましょう。
木(もく)クレオソートは、腸のぜん動運動を正常化し、腸管内の水分分泌を抑制、水分吸収を促進することで水分量を調整する作用があります。正常な腸の働きを止めることがないので、下痢になったときのファーストチョイスにおすすめです。
乳酸菌などの生菌は、下痢時の乱れた腸内菌叢のバランスを整え、おだやかに腸の働きを正常状態に戻します。下痢の症状を改善するものではなく、「整腸薬」として販売されています。下痢止め薬との併用が効果的です。
殺菌作用があるので、食あたりに効果があるといわれています。腸内殺菌剤のアクリノール、ベルベリン塩化物やタンニン酸ベルベリンなどが配合されています。
神経の働きを抑え、腸のぜん動運動を抑制し、水分分泌を抑制します。
収れん剤とは、腸粘膜のたんぱく質と結合して沈殿膜をつくり、腸壁を保護して炎症を抑える成分のことです。タンニン酸アルブミン、次硝酸ビスマスなどがあります。