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<参考> 腹痛に対する働き

下痢症は、便の水分が多く液状に近い「下痢便」の排出とともに、腹痛や腹部不快感を伴います。特に、蠕動運動が過剰に亢進しているときには、大腸が過剰運動して便を押し出そうとするため、腸管内圧が高まり腹痛が起こります。腹痛は下痢症状とともにいち早く解消したい症状です。
最新の医薬品の臨床試験実施基準(Good Clinical Practice, GCP)基準による臨床治験で、非特異的急性下痢の患者を対象にして二重盲検法にて木クレオソート製剤と塩酸ロペラミドの効果を評価しました。木クレオソート(60例)または塩酸ロペラミド(62例)をそれぞれ3日間服用したところ、下痢症状の改善率は木クレオソートと塩酸ロペラミドで有意な差はみられませんでした。一方、下痢に伴う腹痛の改善率は、投与第1日目で木クレオソート群では92.5%、塩酸ロペラミド群78.0%で木クレオソートの方が有効でした。
以上のように、下痢の改善に関しては、木クレオソートは塩酸ロペラミドと同等の有効性を示しました。一方、木クレオソートは腹痛の改善に関しては、塩酸ロペラミドより有効であることが分かりました。

※非特異的急性下痢の患者とは、下痢の原因が特定されず、血便、38.3度以上の発熱、および慢性下痢患者を除いたもの。

木クレオソートと塩酸ロペミラドの下痢に伴う腹痛改善の比較

  塩酸ロペラミド(62例) 木クレオソート(60例)
腹痛改善率 78.0% 92.5% *

* : p < 0.05(塩酸ロペラミドとの比較)
Kuge T., et al. Clinical Therapeutics 26, 1644-1651 (2004).

 

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