健康情報局
お子様のお腹のトラブルにお悩みではないですか?お腹の悩みに大人篇と子供篇でお答えします。
下痢がずっと続いて止まりません。何が原因でしょうか。
下痢は、急性下痢と慢性下痢に大きく分類されます。
下痢の時の食事はどうしたらいいのでしょうか
激しい下痢の時は、重湯、野菜スープ、くず湯、具のない薄いみそ汁などのやわらかく刺激の少ないものを少しずつ摂りましょう。
回復してきたらおかゆ、おじや、煮込みうどん、パン、じゃがいも、にんじんなどのやわらかく煮た野菜、煮魚、白身魚、とうふ、りんご、バナナなどでならしていきます。
避けた方がいい食品は、肉類、天ぷらやフライなど脂肪の多いもの。精をつけようとウナギを食べるのもよくありません。ラーメンも脂肪が多く、噛まずに食べてしまうのでおすすめできません。貝類、いか、たこなど白身魚以外のシーフードや海藻は繊維が多いので避けた方がいいでしょう。また、生野菜は消化が悪く、ごぼうやトウモロコシなどの繊維質のものは消化されにくい代表的な食物です。こうした消化の悪い食品は下痢をしている時には控えた方がいいですね。
下痢のときは何で水分をとったらいいですか。
激しい下痢で急速に水分が失われていくので、吸収のいい飲み物を選びます。経口補水液のような体に電解質を吸収しやすい飲料の摂取が理想的です。番茶、湯ざまし、薄いみそ汁、スープ、糖分の少ないジュース、スポーツ飲料もよいでしょう。ゴクゴクと一度に大量に飲んでお腹に負担をかけないようにしましょう。水分とはいえビールや焼酎などのお酒はよくありません。
お見舞いのケーキやプリンを食べてもいいですか。
口当たりのよい冷菓がほしくなることもありますが、糖分や脂肪分の豊富な甘い洋菓子は、消化力が落ちている時に避けたいものです。回復してからにしましょう。
便秘がずっと続いていますが、悪い影響はあるのでしょうか。
便秘になると、排便時に硬い便を出そうとするため、肛門が出血することがあり、痔の原因になります。
また、便秘が続くと、腸内では悪玉菌が増殖し腐敗ガスを産生します。この腐敗ガスは、アンモニア、アミン、インドール、スカトール、硫化水素といった有害物質を作り出します。これら有害物質の中には発がん促進するものもあります。このような腐敗ガスにより、お腹の張りや不快感になるだけでなく、肌荒れや頭痛、肩こりになったり、大腸がんになりやすいともいわれています。
女性に便秘が多いのはなぜですか。
女性は、月経前や妊娠初期に、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が増えます。このホルモンは、腸のぜん動運動を抑える作用があるので、便秘になりやすくなります。月経開始後や妊娠中期には、プロゲステロンの分泌量が減少するため便秘が改善します。
また、女性は男性に比べて腹筋が弱く、便を押し出す力が弱いのも便秘が多い原因といえます。
高齢の方の便秘の対策はあるのでしょうか。
高齢になると、腸の働きが衰えてくるのと、体力が落ちてきていきむ力が低下します。また、運動不足や食欲の低下も便秘になる原因です。そのため、軽い運動などを行いできるだけ体を動かし、食物繊維や腸内の善玉菌を増やす食品(ヨーグルト、乳酸菌入り飲食品など)を積極的に摂取すると同時に水分をたっぷりとって、腸の運動を活発するように心がけてください。