便秘とは、大腸内に内容物が長時間停滞して通過が遅くなり、内容物から水分が必要以上に吸収される状態をいいます。その結果、便が硬くなり、排便回数や量が少なくなります。排便回数や量がどのくらいで便秘と呼ぶかについては、厳密な定義はありません。
便秘は、腸の働きが異常をきたした時に起こる機能性便秘と、腸管自体の腫瘍・炎症・閉塞などによる器質性便秘に分かれます。日常起こる便秘としては、機能性便秘がほとんどです。
便秘の原因は、生活習慣に起因していることが多いので、生活習慣の改善が重要です。 次の5項目に留意して、徐々に生活スタイルを改善していきましょう。
- 規則正しい生活
- 睡眠を十分とる
- 適度な運動
- 規則正しくバランスのとれた食事
- リラックスできる時間をもつ
便秘薬には、服用する下剤と直接直腸に注入する浣腸があります。下剤には、色々な作用のものがあります。
■ 塩類下剤
塩類が腸内の浸透圧を高めることで、腸管内に水分が移動し貯留します。腸管内の内容物の容量が増えることで腸管が刺激され、ぜん動運動が高まります。十分な水分と一緒に服用することが、効果を高めます。酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどがあります。
■ 膨潤性下剤・浸潤性下剤
腸管内で水分を吸収して膨らみ、内容物を軟らかくします。また、内容物の容量が増えることで腸管が刺激され、ぜん動運動が高まります。カルボキシメチルセルロース、プランタゴオバタなどがあります。
■ 刺激性下剤
小腸や大腸を直接刺激することにより、腸の運動を高めて作用を現します。小腸を刺激するものとしてヒマシ油、大腸を刺激するものとして、ビサコジルやスイッチOTCのピコスルファートナトリウム、生薬のセンナ、ダイオウ、アロエ、があります。これらには、連用した場合に習慣性を有するものがあるので、長期連用には注意が必要です。
■ 整腸剤
便秘のときは、腸内の悪玉菌が優位な状態となり、腐敗物資を産生して肌荒れや肩こりの原因になります。乳酸菌、ビフィズス菌などの整腸剤は、腸内の悪玉菌の増殖を抑え善玉菌を優位にします。また、乳酸菌が産生する乳酸や酢酸は、腸管を刺激してぜん動運動を高める作用があります。
■ 浣腸
直腸内に直接注入して、直腸を刺激して排便を促します。長期連用すると、効果が減弱する可能性があるので、直腸性便秘などに一時的に使用することがよいでしょう。











