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- 新型インフルエンザの症状

人類は今まで強毒型ウイルスの流行を一度も経験したことがなく、かつて流行したインフルエンザは全て弱毒型ウイルスによるものです。2009年発生の新型インフルエンザ(A/H1N1型)では死者数は約2万人(2010年8月時点)で弱毒型の新型インフルエンザウイルスによるものでした。一方、全世界で4000万人もの死者を出した1918年のスペイン・インフルエンザ(通称「スペインかぜ」)も、弱毒型鳥インフルエンザウイルスによるものであることがわかっています。
弱毒型ウイルスは呼吸器疾患が主な症状です。
現在、H5N1型の強毒型鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染がみられていますが、これが新型になる危険性が心配されています。
この強毒型ウイルスは呼吸器感染にとどまらず、血流中にウイルスが侵入して全身感染を起こします。人でも、肺以外に、脳、心臓、腎臓などで感染が拡がっていることが報告されています。
感染患者はこの様な全身感染に加えて、ウイルス感染に対する過剰な生体防御反応、サイトカイン・ストーム※が起こり、その結果、さまざまな臓器が障害を受け、多臓器不全がもたらされる可能性があると考えられます。
さらに、H5N1型鳥インフルエンザウイルスの感染による死亡者は、40歳以下や小児が中心で、特に若い世代(10~20代)による死亡率が高い(2010/10現在、70%程度)ことが報告されています。
毎年流行するインフルエンザの致死率が0.1%未満であるのに対して、H5N1型鳥インフルエンザウイルス 感染による致死率は60%近くとなっています(WHO 2010/10現在)。これが新型となった場合、世界銀行では5-15%の致死率を想定しています(2008年)。米国は20%の致死率を想定して、計画や訓練を行っています。
この様な点から、H5N1強毒型インフルエンザウイルスは今まで人類が経験したことのない、新感染症の一つと言っても過言ではないかもしれません。
※細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入したとき、免疫機構の一つとして産生されるサイトカインが、免疫を持たない新型ウイルスの侵入によって、過量に産生され全身の血管や臓器に傷害をおこすこと。多臓器不全となり死に至る危険が高い。
弱毒型 |
強毒型(H5N1型) |
季節性の |
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発病 |
急激 |
急激 |
急激 |
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症状 |
![]() 38℃以上の発熱咳、くしゃみ等の呼吸器症状、頭痛、関節痛、全身倦怠感等 ハイリスク者等は、ウイルス性肝炎や細菌感染で重症化する場合もある |
![]() 38℃以上の発熱、咳などの気道症状、全身倦怠などを伴うインフルエンザ様症状、時に下痢、嘔吐、腹痛、胸痛鼻出血や歯肉出血急性呼吸促迫症候群、呼吸不全、多臓器不全、脳炎の発症が考えられる |
![]() 38℃以上の発熱咳、くしゃみ等の呼吸器症状頭痛、関節痛、全身倦怠感等 ハイリスク者等は、ウイルス性肝炎や細菌感染で重症化する場合もある |
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潜伏期間 |
2~5日 |
平均4日 |
2~5日 |
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人への感染性 |
強い |
強い |
あり(風邪より強い) |
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発生状況 |
大流行/パンデミック |
大流行/パンデミック |
流行性 |
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致死率※1) |
未確定(発生後に確定)
|
5 - 15% |
0.1%以下 |
※1)致死率=一定期間における当該疾病による死亡者数/一定期間における当該疾患の羅患者率

















