【正露丸の真実】

木クレオソートの誤解

正露丸の主成分であり、お腹に有効に作用する木(もく)クレオソート・・・。しかしながら、この木(もく)クレオソートに関して、様々な誤解が生じているのも事実です。 ここでは、最新の研究データを元に、木(もく)クレオソートに関する誤解を解決します。

「クレオソート」には医薬品と防腐剤の2種類があります

一般に「クレオソート」と呼ばれるものには、木(もく)クレオソート(wood creosote)と石炭クレオソート(coal-tar creosote)の2種類があります。これらは全く別の物質にもかかわらず、同じものと誤解されることがあります。
そして、この誤解が「正露丸は危険」「正露丸は発がん性がある」などの噂に繋がってきました。

2種類の「クレオソート」は、さまざまな書物や雑誌だけでなく、医師・薬剤師など専門家の方の中でも混同されている場合があります。アメリカのNTP(米国国家毒性プログラム)やEPA(米国 環境保護庁)においても、過去に誤解による記載がありましたが、改訂されることになりました。

木クレオソートに含まれるフェノールに対する誤解

木(もく)クレオソートにはフェノールが含まれているため、一部の間で、木クレオソート、すなわち「正露丸やセイロガン糖衣Aが危険では?」という誤解があります。
フェノールは、高濃度では、タンパク質を変性させて、腐食性があり、皮膚や目に接触すると障害をおこす成分です。しかし、私たちの生活環境において、環境中に存在するもので、たばこの煙、燻製の肉・魚、飲料水にもフェノールは含まれています。そして、健康な人の血中にもフェノールが含まれていることがわかっています。
また、様々な公的な報告書で、経口投与したフェノールには発がん性がないことが報告されています。さらに、これらの報告書では、フェノールの毒性発現量も報告されていて、その量に比べると、正露丸に含まれるフェノールの量はかなり少ない量であることがわかっています。

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