日局カンゾウ末

日局カンゾウ末

カンゾウ(甘草)

原植物名 Glycyrrhiza uralensis
東北甘草、西北甘草の一部
G.glabra 西北甘草の一部、新彊甘草の一部

マメ科のカンゾウの根。
鎮痛鎮痙、解毒、去痰薬として古くから使われてきた生薬で、生薬製剤や漢方製剤の多くの処方に配合されています。


マメ科のカンゾウ

カンゾウの根を乾燥させたもの
性状 甘い、特に主成分のグリチルリチンは蔗糖の150倍の甘さ
成分 glycyrrhizin2-6%含有、glabric acid、liquiritin、isoliquiritin、licoricidin、
薬理 抗消化性潰瘍作用、胃上皮増殖促進作用、胃粘膜障害防止作用、鎮咳作用、抗炎症作用、解毒作用、抗菌作用、鎮痙作用他多くの薬理作用が報告されています。
適用 漢方処方の要薬で主要処方の70%以上に配合され、風邪薬、解熱鎮痛薬、鎮痛鎮痙薬、鎮咳去痰薬、健胃消化薬、止瀉整腸薬等に配剤されています。
副作用 甘草並びに主成分のグリチルリチンは大量に使用すると、ナトリウム貯留、カリウム排泄促進が起こり、浮腫、高血圧、四肢麻痺、低カリウム血症等の偽アルドステロン症が現れることから、1日最大配合量が甘草1g以上、グリチルリチン40mg以上含む製剤については、服用前には、血圧の高い人または高齢者、心臓または腎臓に障害のある人、むくみのある人に注意を喚起しています。
なお、ラッパのマーク 大幸薬品の「正露丸」は一日量中の甘草の含有量が0.15gと少なく上記の副作用の心配はありません。
一口メモ 甘草は字のごとく味が甘く、性質が穏やかなことから、タバコやキャンディーに加えられ、また醤油や飴だきに欠かせないものとなっています。漢方処方には従来の薬効の他、他薬の薬効を高め、毒性を抑える目的で、大棗(なつめ)、生姜(しょうが)と共に配合されます。
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