社内弁護士森田の訴訟奮戦記ブログ

このブログでは、大幸薬品の社内弁護士である森田が、「セイロガン糖衣A」ブランドを守るために行っている活動やブランドへの「思い」をお届けします。

提訴から1審判決までの活動

2012年10月 9日

今回は、「セイロガン糖衣A」裁判において、昨年10月から先月の判決までの当社の活動について語っていきます!!

先月20日に第1審判決が出された「セイロガン糖衣A」裁判ですが、昨年10月6日の提訴後、計6回の裁判期日が開かれ、当社からは訴訟提起時に提出した「訴状」に加え、訴状での主張内容を補充する書類である「準備書面」を合計4通、そして前回のブログで紹介したアンケート結果を含めた当社の主張を裏付ける証拠書類数十通を裁判所に提出しました。

他方、相手方からは、訴訟に対する回答書の意味合いを持つ「答弁書」に加え、準備書面が2通、そして証拠書類数通が提出されました。

その間、裁判所から任意での和解の提案がなされ、裁判所の指示を受け、相手方から3つのパッケージ案が提出されましたが、どの案も根本的な変更ではなく、当社の「『セイロガン糖衣A』ブランドを守る」という観点からすれば承服できかねる内容でしたので、いずれの案も拒否しました。

その後、本年7月20日、裁判所から弁論終結が宣言され、そしてちょうど2ヵ月後の9月20日、前々回紹介した判決言い渡しがなされたのです。

上記のことからも分かるとおり、提訴から第1審判決まで、すべて訴状、答弁書、準備書面、証拠書類などの書類のやり取りのみで、口頭による原告、被告の主張内容の説明やテレビでよく見る証人尋問は全くありませんでした。

また今回の裁判のような民事裁判は和解で終わるのがほとんどと言われています。

今回の当社の裁判もこの例に漏れず、裁判所から和解の提案がありました。

そして仮に当社が相手の和解を受け入れれば、この裁判は他の裁判と同様、和解で終結していました。

このように日本の民事裁判は、「書面重視」かつ「和解で終結する場合がほとんど」なのです。

であるからこそ、書面でどのように説得力を持って論じられるかが勝負の分かれ目となるのです。

また書面による説得で裁判官の心証を当社側に持っていくことができれば、和解の提案も当社側に有利な内容になる場合もあります。

しかしながら今回の裁判で感じたのは、一度裁判官が不利な心証を形成してしまうとその心証を覆すのは難しいということです。

9月20日に出された判決文を読んだ当社社員からは、結論ありきの判断ではなかったかとの意見も聞かれました。

当社としては、高裁の裁判官が当社勝訴の判決を書きたくなるような説得力のある控訴理由書を作成し、裁判所に提出する予定です。

また追加の証拠収集も精力的に行っていきます。

前回のブログでも申しましたが、引き続き「セイロガン糖衣A」を買おうとして間違って相手製品である「正露丸糖衣S」を購入された方の声をお待ちしています。

ご協力いただけると嬉しいです!!

[カテゴリー:,]

< アンケート結果について 記事一覧 応用美術とは? >

y[Wgbv