社内弁護士森田の訴訟奮戦記ブログ

このブログでは、大幸薬品の社内弁護士である森田が、「セイロガン糖衣A」ブランドを守るために行っている活動やブランドへの「思い」をお届けします。

日本ゴルフクラブメーカーの勝訴判決

2012年7月17日

今回は、ある日本のゴルフクラブメーカーが中国上海の裁判所に提訴していた裁判に勝訴した事件を取り上げたいと思います。

この事件は、日本のゴルフクラブメーカーが、中国の元代理店であった会社に対し、日本メーカーが有する商標権を侵害するとして、中国上海の裁判所に提訴したものです。


この元代理店は、日本メーカーが有する商標を無断で使用したゴルフクラブ等を製造し、それを同代理店の直営店や提携小売店を通じて、中国全土に販売していたようです。


この訴えに対し、中国上海の裁判所は、日本メーカーの請求を認め、元代理店に対し、日本円で600万円の支払いを命じるとともに、日本メーカーに無断で使用した商標を付したゴルフクラブ等の販売、生産の中止、商標権侵害であったことを法制日報(中国内の法律専門新聞だそうです)に掲載することを命じました。


この判決中、商標権侵害であったことを法律専門新聞に掲載することを命じることは日本の裁判ではなく、中国の裁判特有のことです。


ともあれ、中国企業を訴えた日本メーカーの請求を、中国の裁判所が認めたことは望ましいことだと思います。


また当社もそうですが、中国に代理店をおいて製品を販売する会社にとっては、心強い判決になったのではないのでしょうか。


以前ブログで書きましたクレヨンしんちゃん事件や、この判決を見ても、自国企業に有利な判断をしがちな(と言われている)中国の裁判官の意識が徐々に変化していることを感じます。


なお、この日本メーカーと中国の代理店とは、代理店契約の解除について、日本商事仲裁協会の仲裁廷で争っているそうですが、この結論についても気になるところです。

[カテゴリー:]

< 準備書面とビジネス文書 記事一覧 頼りになる弁護士とは >

y[Wgbv