社内弁護士森田の訴訟奮戦記ブログ

このブログでは、大幸薬品の社内弁護士である森田が、「セイロガン糖衣A」ブランドを守るために行っている活動やブランドへの「思い」をお届けします。

「思い」の重要性

2011年11月21日

今回は、最近話題になっている一部の上場企業による不祥事のニュースと今回の裁判を絡めて、「思い」の重要性について述べたいと思います。

一部の著名な上場企業の不祥事のニュースが連日のとおり報道され、「コンプライアンス(法令遵守)」や「コーポレートガバナンス(企業統治)」について考えさせられる今日この頃です。

「コンプライアンス(法令遵守)」「コーポレートガバナンス(企業統治)」の重要性が叫ばれて久しいですが、上場企業では、当然のように内部監査室をおき(当社でも置いています)、また一部の上場企業では社外監査役に加えて、社外取締役を置くなど、体制面では十分強化できていると思います(報道されている上場企業でも社外取締役が複数名選任されていました)。

しかしながら、今回のような不祥事が後を絶ちません。

これをうけて、私の所属する日本弁護士連合会では、韓国の例にならって、一定規模以上の上場企業に対して、遵法経営を主導する責務を負う専門家を常勤役員として設置することを義務づけるコンプライアンス・オフィサー(遵法支援人)制度を参考にすべしと提案しています。

しかし、私は仮にこの制度が導入されても、不祥事はなくならないと思います。

コンプライアンスに関する本を読むと、よく「コンプライアンスは形式より実質が重要である」と書かれていますが、結局のところ、コンプライアンスに基づく経営ができるどうかは、その会社に所属する役員や従業員(とりわけ役員)が「ルールは守るべき」「ズルをして商売してはいけない」「株主や投資家、一般消費者などに対して嘘をついてはいけない」といった「思い」をどれだけ強く持っているかにかかっていると思います。

逆にいえば、この「思い」さえしっかり持っていれば、社外取締役や内部監査室、コンプライアンス・オフィサーなどいなくてもコンプライアンスに基づく経営は十分できると思います。

ところで話は変わりますが、当社は過去、当社商標である「正露丸」を使用した企業に対し、商標法及び不正競争防止法に基づき訴訟を提起し、最高裁まで争いましたが、敗訴しました。

この敗訴を受け、その原因を冷静に分析し、「当社ブランド(セイロガン糖衣Aブランド)を守る」との強い意志のもとに提起したのが今回の裁判です。

裁判の結果が出るまでの道のりは非常に長いですが、今後も「当社ブランド(セイロガン糖衣Aブランド)を守る」という「思い」を強く持ち続けて訴訟対応に当たっていきたいと思います。

この「思い」が良い結果につながるのだと信じて!!

* 報道資料(http://www.seirogan.co.jp/dl_news/file0124.pdf)にも出ていますが、加藤清史郎君が出演するクレベリンの新CMが11月15日より一部地域を除き、放映されております。是非、ご覧ください。

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